画像処理技術
なぜ画像解析技術が重要か?
塗布の高度化、微細化が進行する中、安定した塗布品質を実現するためには、塗布プロセス全体(ティーチング⇒ワーク位置認識⇒アライメント⇒塗布⇒検査⇒フィードバック)を最適化することが求められるため、高性能な画像処理ソフトウェアが不可欠となっています。
精密塗布専用の画像処理ソフトウェアの基本性能
- 塗布プログラムの作成
ビジョンティーチングやDXFファイルインポートにより、複雑な塗布プログラムを簡単に作成できる。 - ワーク(塗布対象物)の画像認識
小型化するワークの位置、形状を高速かつ正確に認識すること - オートアライメント(塗布位置補正)
ワークの画像認識+レーザー測長により、塗布位置を自動補正し、正しい位置に塗布を行う。 - 塗布状態をモニタリング(エンジニアリング・ラボ独自技術)
トップビュー、サイドビューにより、塗布状態をリアルタイムでモニタリングする。 - 塗布結果の検査、データベース化
塗布寸法を計測し、写真・動画ファイル(トップビュー・サイドビュー)を保存する。
ED20+画像処理ソフト
ワークの画像認識+オートアライメント
トップビューカメラで撮像した画像を基に、ワークの特性に応じて、最適な認識方法を選択します。また、照明最適化等により、画像認識精度を向上させることがます。
- テンプレートマッチング
テンプレート画像(基準となる画像)と比較し、類似度が高い画像を抽出し、ワークの位置ズレ・傾きを認識します。 - コーナー検出、エッジ検出
画像の明るさ変化を検出し、ワークのエッジやコーナーを検出します - オートアライメント
ワークの位置ズレ・傾きに対応し、塗布位置(X,Y,θ)を自動補正します。 - レーザー測長による高さ補正
ワークの高さをレーザーで測長(1点、任意3点、連続計測等)して、Z軸を自動補正することにより、ノズルとのクリアランスを一定に保ちます。
コーナー検出
トップビューとサイドビューカメラによるモニタリング+検査
エンジニアリング・ラボの独自技術であるトップビューカメラとサイドビューカメラを駆使することで、塗布品質を格段に向上することができます。
- トップビューカメラ(エンジニアリング・ラボ独自技術)
ノズル同軸光学系により、真上からの塗布映像をリアルタイムで確認できるため、ドット径のばらつきやワーク上での液剤の広がりをモニタリングできます。
また、線幅や2点間の距離等を簡易的に測定することができます。 - サイドビューカメラ
ノズルとワークのクリアランスを確認するとともに、着液状態をモニタリングすることができるため、条件出し作業を大幅に改善することができます。
また、ワークの段差や突起も確認することができます。 - 静止画・動画ファイル保存
トップビューとサイドビューカメラの動画ファイルを保存することにより、トレーサビリティが容易となります。
トップビュー サイドビュー